事故車は下取りに出せる？条件や注意点、いくらになるのかを詳しく紹介

新車を購入する際、乗っている車を下取りに出す方も多いと思いますが、事故車であっても可能なのでしょうか。

結論から言えば、事故車でも下取りは可能です。

ただし、通常車と比べて条件や査定額に大きな差が出ることがあるため注意が必要です。

本記事では、事故車を下取りに出すための条件や注意点、査定額の相場を詳しく紹介します。

「事故歴があるから無理かも…」と諦める前に、ぜひ最後まで読んでください。

事故車は下取りに出せる？

車を下取りに出す際は、一般的に事故を起こしていない車であることがほとんどでしょう。

しかし、事故車であってもいくつかの条件を満たせば、下取りに出すことが可能です。

そもそも事故車とはどのような車かを解説し、事故車を下取りに出す条件と注意点を紹介していきます。

そもそも事故車とは？

事故車とは車のフレーム部分を損傷・修復した車のことを指し、車業界では「修復歴車」とも呼ばれます。

車のフレームが損傷・修復した事故車はたとえ見た目がきれいでも、骨格の歪みや微妙なズレが生じていることから、走行時にさまざまな問題が発生する可能性があります。

事故車について詳しくはこちら

事故車を下取りに出す場合の条件と注意点

事故車は、いくつかの条件を満たせば下取りに出すことが可能です。

具体的な条件とともに、注意点もあわせて紹介します。

新車購入が必要

下取りとは、ディーラーで新車を購入する際に、乗っていた車を引き取りもしくは買取してもらうことです。

ディーラーで下取りする場合、新車購入が条件となります。

もし新車を購入しない場合、基本的に下取りサービスは利用できません。

また、ディーラーでの下取りは手続きが簡単でスムーズな一方で、買取専門店などと比べて査定額が低めになる傾向があります。

買取額が大きく下がる

下取りは車買取専門店と比べて、買取額が低めに設定されています。

特に事故車はディーラー側にとっても買取するリスクが大きいため、値段をつけてくれることはほとんどないといえます。

たとえ買取してもらえても、車に問題が発生する可能性が高いため、ほとんどのケースで引き取りとなるでしょう。

自走できない場合レッカー費用が必要

自走できない事故車を下取りに出すこともあるかもしれませんが、車を運ぶためにレッカー車を手配する必要があり、別途費用が発生します。

ディーラーで事故車を下取りしてもらう場合、ほとんど値がつかないことが多く、さらにレッカー代がかかることで結果的に費用負担が大きくなってしまうでしょう。

損をしないためにも、事前に費用や条件をしっかり確認しておくことが大切です。

廃車費用が必要になるケースも

基本的にディーラーが買取したい車は、すぐに再販できる車です。

事故車のようなリスクの高い車両は、廃車となるケースがほとんどのため、たとえ下取りに出せたとしても廃車費用を請求されることも少なくないでしょう。

レッカー代を含めるとマイナスになる可能性も否定できないため、事前に確認しておきましょう。

事故車の下取り額はいくらになる？

事故車を下取りに出す際、下取り額が気になる方も多いと思います。

ここでは、事故車の下取り価格を詳しく紹介していきます。

査定額がつかないケースが多い

修復の履歴がある車は、通常の車と比べて査定額がつかないことがほとんどです。

ディーラーが事故車を買い取っても、フレーム（骨格部分）に損傷のある車は再販が難しく、たとえ走行可能でも何らかの問題が起こるリスクが高いため、購入を避けるユーザーが多いからです。

また、ディーラー側もそのリスクを理解しているため、ほとんどのケースで査定額が0円になるでしょう。

仮に値段がついたとしても、数千円から数万円程度にとどまることがほとんどです。

買取業者に依頼したほうが高くなることがほとんど

ディーラーで下取りする場合、査定額がつかないことがほとんどですが、買取業者に依頼する場合は値段がつく可能性があります。

買取業者は事故車の再販ルートや部品の再販などの販路を多く持っており、車としてではなく「パーツ単位」や「輸出用」として販売できるため、価値を見出しやすいからです。

そのため、買取業者に依頼したほうが高くなるケースが多いですが、事故車の場合は通常よりも査定額が下がります。

車の損傷具合や年式・走行距離などによりますが、一般的に「通常の半額程度」「20万円〜50万円程度」は下がると言われています。

修理の有無によっても金額は変わる

事故車をそのままの状態で売却すると、修理費用を差し引かれた査定額となるため、事故車は修理してから下取りに出すほうが良いと考える方も多いと思います。

しかし、事故車の修理は車の重要箇所であるフレーム「骨格部分」を修理するため、費用が高額となるケースがほとんどです。

修理費用があまりにも高い場合はむしろマイナスとなってしまうため、修理せずに下取りに出すほうが結果的に得をする可能性があります。

下取り以外で事故車を買取してもらう方法

冒頭でも触れたように、事故車を下取りに出す際にはいくつか注意点があり、できるだけお得に買取してもらいたい方は、ディーラー以外に依頼するのが良いでしょう。

ここでは、下取り以外で事故車を買取してもらう方法を紹介していきます。

中古車買取業者

ディーラーでの下取りが難しい場合は、まず中古車買取業者の利用を検討してみましょう。

中古車買取業者は再販可能な車であれば積極的に買い取ってくれるため、車の状態や人気次第では高額での買取が期待できます。

ただし、走行不能な車や損傷の激しい事故車は、買取対象外となるケースが多いため注意が必要です。

事故車専門買取業者

事故車専門の買取業者は、事故車の状態に応じた多様な販路を持っているのが特徴です。

輸出用として販売したり、パーツ単位での再販、もしくは資源として再利用したりするなど、車として再販できない場合でも価値を見出して買い取ってくれます。

特に日本車は海外での需要が高いため、たとえ事故車だとしても高額で買い取ってもらえる可能性があります。

中古車買取業者で査定額がつかない場合でも、事故車専門業者に依頼することで価格がつくケースも少なくありません。

値段がつかないと言われたら廃車買取業者

廃車買取業者は、名前の通り車を廃車する場合におすすめの業者です。

中古車買取業者や事故車専門買取業者は、車の状態や年式などによっては「値段がつかない」と言われるケースもあります。

しかし、廃車買取業者であれば、パーツごとの再販や資源として再利用するといった方法で積極的に買取してくれます。

廃車にかかる費用や代行手続きも無料で行ってくれるため、買取で費用が発生することは基本的にありません。

株式会社サクライなら、廃車、不動車、高年式事故車まで無料で買取を行っています。

弊社にご依頼いただければ、自賠責保険の解約手続きから買取まですべて行いますので、お客様のお手間を省き、スムーズに車を手放すことができます。

もちろん査定は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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事故車を高く買取してもらうためのポイント

事故車を買取する際、通常の車を売却するよりも査定額が低くなります。

しかし、下記で紹介するいくつかのポイントに気をつければ、査定額が上がる可能性があります。

複数の業者で査定する

車を買取する際の査定ポイントは業者によって異なるため、複数の業者で査定することが大切です。

最低でも2〜3つの業者に依頼すれば、相場が分かり交渉もしやすくなります。

また、一括査定を活用すれば手間を減らして比較できるのでおすすめです。

無料出張査定を活用する

業者によっては、無料で出張査定に来てくれるところもあります。

無料出張査定は査定士が直接車を見て判断してくれるので、正確な金額がメリットがあります。

また、店舗に足を運ぶ手間を減らせるので、時間が取れない方におすすめです。

純正パーツを準備する

車を買取する際の査定額は、基本的に社外品よりも純正品を取り付けている車のほうが高くなる傾向にあります。

購入してまで準備する必要はありませんが、手元にある場合は査定士に良い印象を与えられ、状況によっては買取額のアップが期待できます。

修理せずに買取に出す

事故車の下取り額のところでも簡単に触れましたが、事故車の場合は修理せずに買取に出したほうが結果的にお得になります。

ごく小さな不具合なら安価で直せますが、事故によるダメージがある車は修理費がかさむため、避けたほうが良いでしょう。

無理に修理は行わず、そのままの状態で買取依頼するのがおすすめです。

事故車であることを必ず伝える

修復歴を隠して車を売却した場合は後からトラブルになり、損害賠償を求められることもあります。

損害賠償されると、たとえ高額買取できたとしても賠償金のほうが高くなるケースがほとんどです。

また、信頼関係の悪化や取引が不利になるといったトラブルに発展する可能性もあるので、その事実を買取業者にしっかりと伝えることが大切です。

保管に気をつける

事故車は車両に大きな損傷を負っていることから、劣化が進みやすいです。

事故車だからといって保管に気をつけていなければ、査定額が下がってしまうでしょう。

保管方法には気を配り、できるだけ車内もきれいにしておくことで、査定額アップが期待できます。

買取を決断したらすぐに手放す

車の価値は、時間の経過とともに下がっていくのが一般的です。

これは事故車であっても同様で、放置している間にバッテリーの劣化やサビの進行など、状態がさらに悪化する可能性もあります。

その結果、査定額がさらに減額するため、買取を決断したらできるだけ早く手放すことをおすすめします。

還付金について確認する

事故車を買取する際は、支払い済みの税金や保険料の残存期間によって還付金を受け取れます。

具体的には以下のものが対象となるので、査定時に確認しましょう。

• 自動車税
• 自動車重量税
• 自賠責保険
• 任意保険

上記の中でも、任意保険は保険会社に自分から連絡しないと還付を受けられないので、注意しましょう。

まとめ

本記事では、事故車は下取りに出せるのかについて言及し、条件や注意点、詳しい下取り額を紹介しました。

事故車でも下取りは可能ですが、査定額はほとんどつかないことが多く、条件によっては逆に費用がかかる場合もあります。

下取りが難しい場合は、中古車買取業者や事故車専門の廃車買取業者を検討することで、より高値での売却が期待できるでしょう。