事故車の修理後に不具合が起こったらどうする?対処方法や放置した場合についても解説

事故車 修理後 不具合

事故車は修理しても元通りになるとは限らず、あとから「走行中に急に動かなくなった」「車が正常に動かない」といった症状が起こる可能性もあるでしょう。

もしも修理後に不具合を感じたら、どうすればいいのでしょうか。

本記事では、修理後に不具合が生じる原因と具体的な対処法、さらに放置した場合のリスクを徹底解説します。

事故車の修理後に不具合が起こっている方や、修理か買い替えか悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。

事故車の修理後に不具合が起こりやすい箇所

事故車とは、その名のとおり事故を起こした車のことを指しますが、正確には車の骨格部分であるフレームを損傷・修復した車のことを指します。

「修復歴車」とも呼ばれ、1度事故車扱いとなった車は、いくらきれいに修理できたとしても不具合が起こりやすいと言われています。

また、査定額にも大きな影響を与えるため注意が必要です。

ここでは、事故車を修理したあとに不具合が起こりやすい箇所を紹介していきます。

走行時の「ガラガラ」や「コトコト」といった音が鳴る

走行中の「ガラガラ」や「コトコト」といった連続的な異音や振動は、エンジン周りに何らかの不具合が起きているでしょう。

不具合が起きた状態で走行を続けてしまうと、エンジンの温度が上がりすぎる「オーバーヒート」や、車が制御できないといった状態が起こりやすいです。

最悪の場合、重大な事故に発展する可能性があります。

原因の箇所としては、以下が挙げられます。

  • エンジン周り
  • オルタネーター
  • カーエアコン
  • サスペンション
  • ブレーキパッド
  • タイヤとホイール軸のズレ
  • 車体の歪み

上記のとおり、走行時の異音はさまざまな箇所が原因で発生します。

エアコンが正常に作動しない

「エアコンの効きが悪い」「異臭がする」といったエアコンの不調は、冷却装置や内部配線に何らかのトラブルが発生している可能性があります。

「エアコンだけだから大丈夫」と思うかもしれませんが、放置しておくとエンジントラブルや燃費に影響を及ぼします。

特に、冷却装置はエンジンを冷やすために必要なパーツであり、故障している場合はオーバーヒートを起こす可能性が高くなるため注意が必要です。

エアコンのトラブルの原因となる箇所は、以下のとおりです。

  • 冷却水が漏れている
  • エアコンガスが漏れている
  • コンプレッサーが故障している
  • ラジエーターが故障している
  • 電気配線にトラブルが生じている
  • マグネットクラッチが故障している

電気配線のトラブルに関しては専門知識が必要な場合があるので、プロに相談しましょう。

フレームが損傷したことでさまざまな不具合が起こる

冒頭でも紹介したように、事故によりフレーム箇所が損傷すると、さまざまな不具合が起こります。

具体的には、以下の症状が挙げられます。

  • ドアの開け閉めがしづらい、もしくは閉まらない
  • 車体の傾きが感じられる
  • 押したときに動く感じがする

これらの不具合は、修理後に異常がなくても、時間が経つにつれて発生する可能性があります。

放置しておくと重大な事故に発展する可能性も高くなるため、異常を感じたらすぐに修理を依頼しましょう。

事故車の修理後の不具合を放っておくとどうなる?

1つ前の章でも紹介したように、事故車の修理後の不具合はさまざまな箇所が原因で起こり、そのままにしておくと走行不良や事故に発展する恐れがあります。

そのため、不具合を放置することは安全面だけでなく、車の寿命や維持コストにも大きな影響を与える可能性があります。

ここからは、修理後の事故車を放っておくことで起こり得るリスクや、使用できる期間の目安、さらに必要となるメンテナンスの重要性について詳しく見ていきましょう。

放っておくことで起こるリスク

事故車の修理後の不具合を放っておくことで起こるリスクには、以下が挙げられます。

  • 故障が再発する・しやすくなる
  • 車本来の機能が発揮できない
  • 真っ直ぐ走行できない
  • ドアの開け閉めがしづらい
  • ブレーキの効きが悪くなる
  • 警告灯が点灯する
  • 火災が起こる

このように、不具合を放置しているとさまざまな症状が起こりやすく、加えて修理費用も大きくかかってくるため注意が必要です。

なお、修理後1ヶ月以内に車両トラブルが発生した場合は、修理内容に原因がある可能性が高いため、異常を感じた場合はすぐに点検・修理を依頼しましょう。

事故車を修理した場合の使用可能な期間

事故車がどのくらいの期間使えるかは、損傷の程度や修理の仕方、さらに経過年数や使用状況によって大きく変わるので、一概に「何年使える」と断言するのは難しいのが現状です。

特に大きな事故を起こした車の場合は、外見上しっかり修理されて問題なく走行できているように見えても、内部に目に見えない負担や劣化が残っている場合があります。

そのため、一般的に目安とされる「10年または10万キロ」の耐用年数に達する前に、トラブルが起こるリスクは高くなると考えておいたほうが良いでしょう。

いつも以上にメンテナンスが必要

ここまで紹介してきたように、事故に遭った車はそうでない車に比べて故障のリスクが高くなります。

そのため、通常よりもこまめなメンテナンスが欠かせません。

特に、フレームやサスペンションなどの走行に直結する部分、配線やセンサーといった電装系は、時間が経つにつれて不具合が表面化しやすいため注意が必要です。


また、日常的な点検に加えて半年や1年ごとなど、定期的に整備工場でのチェックを受けることをおすすめします。

事故車の修理後に不具合が発生した場合の対処方法

修理を終えた事故車であっても、時間の経過や走行状況によって不具合が出てしまうことは珍しくありません。

放置すればさらなる故障や事故につながる可能性もあるため、早めの対応が大切です。

ここでは、不具合が発生したときに行うべき具体的な対応方法を紹介していきます。

業者に問い合わせる

もし修理後に不具合が発生した場合は、業者に問い合わせましょう。

修理を行う整備士でもミスを起こす可能性はあり、修理箇所によっては完全に改善するのが難しいケースも珍しくありません。

多くの場合、業者側のミスであれば再点検・再修理を無料で行ってくれるので、すぐに相談することをおすすめします。

修理してくれた業者に保証制度があるか確認する

業者に依頼した際に、再点検・再修理に費用がかかる場合は、保証制度があるかも確認しましょう。

保証制度があれば、無駄な費用をかけずに済みます。

ただし、保証の期間は期日や走行距離が設けられることがほとんどであり、利用条件が満たせない場合は、再度費用がかかるため注意が必要です。

なお、保証制度を上手く活用するには具体的な証拠や記録が必要となるため、異常を感じたら詳しくメモをとっておくと安心です。

業者が不具合を認めない場合は?

再修理・再点検を依頼した際に、明らかに業者側のミスであったとしても、それを認めないケースもあります。

その場合は、以下の場所に相談するのがおすすめです。

  • 消費者センター
  • JAAI(日本自動車査定協会)・AIS(自動車事故対策機構)
  • 国土交通省
  • 弁護士

業者のミスである証拠が提示できれば「契約不適合責任」が認められ、損害賠償や修理費用が返金される可能性もあります。

自分が加入している保険に「弁護士特約」をつけている場合は、無料で弁護士に相談できるため活用してみましょう。

修理後に不具合があった場合は保険適用できる?

事故に遭った車を修理する際に、保険適用により修理費をまかなうケースは多いですが、修理後の不具合に関しては、事故との因果関係が認められれば同じ保険で修理可能です。

しかし、最終的な判断は保険会社となるため、認められないケースがあるのも現状です。

例外として、自分が加入している保険に「故障運搬時車両損害特約」をつけていれば、保険適用できる可能性があります。

ただし、故障運搬時車両損害特約を適用するためには、レッカーけん引が条件となること、使用した場合は1等級ダウンとなることの2点に注意が必要です。

廃車も検討する

業者に再点検・再修理を依頼した際に、「修理できない」と言われるケースも少なくありません。

その場合は、廃車を検討するのも選択肢の1つです。

車そのものが走行できる状態になっても、事故を経験した車に乗る不安や、場面を思い出すきっかけになることもあるでしょう。

また、運転者本人にとっては気にならなくても、同乗する家族や友人にとっては辛い記憶がよみがえる原因になる場合もあります。

安全面・精神面の両方を考慮すると、事故した車をそのまま乗り続けるのはリスクが高いと言えますので、不安を感じる方は廃車を検討しましょう。

株式会社サクライなら、廃車、不動車、高年式事故車まで無料で買取を行っています。

弊社にご依頼いただければ、自賠責保険の解約手続きから買取まですべて行いますので、お客様のお手間を省き、スムーズに車を手放すことができます。

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事故車を修理か買い替えかの判断基準

事故車を修理して乗り続けていても、再び車両トラブルが発生すると「修理して乗り続けるべきか」と悩む方も多いでしょう。

以下に、修理か買い替えかの判断基準と、修理した後のデメリットを紹介しますので、参考にしてください。

まず、修理か買い替えかの判断基準は以下のとおりです。

修理を選んだほうが良い場合買い替えを選んだほうが良い場合
・修理費用が安く済む場合
・軽い傷で済んだ場合
・使用年数が5年または5キロ未満の場合
・修理しても車両の価値が下がらない場合
・修理費用が買い替え費用を上回る場合
・全損と言われた場合
・使用年数が10年以上を超える古い車の場合
・フレームが損傷している場合

修理を選んだほうが良いケースでは、安全性や価値が落ちないため、修理して乗り続けても問題ありません。

しかし、買い替えを選んだほうが良いケースでは、安全性や価値が大きく下がる可能性が高いため、買い替えを選んだほうが良いでしょう。

修理した後のデメリットも把握しておく

修理を選択した場合でも、いくつかのデメリットがあるため、事前に確認することが重要です。

例えば、以下が挙げられます。

  • 修理箇所によっては費用が高額になる
  • 保険を適用した場合は翌年の保険料が上がる
  • 査定時に大きなマイナス評価になる
  • 再度故障するリスクも上がる

特に費用面のデメリットは大きくなりますので、よく考えてから判断しましょう。

廃車にするなら廃車買取業者がおすすめ

乗っていた車を廃車・買い替えする際に、業者選びに困ったら「廃車買取業者」に依頼するのがおすすめです。

一般的な中古車買取業者では、走行できる状態でなければ買取の対象になりにくく、さらに事故車となると引き取りを断られるケースも少なくありません。

しかし、廃車買取業者であれば、使用できるパーツがあれば部品ごとに査定・買取してくれるうえ、面倒な廃車手続きも無料で代行してくれます。

さらに、「0円以上」で引き取ってもらえるケースも多く、廃車費用を負担せずに済むどころか、思わぬ臨時収入につながることもあります。

損する可能性は限りなく少ないため、廃車にする場合は廃車買取業者に依頼するのが安心でお得な選択といえるでしょう。

まとめ

本記事では、事故車を修理後に不具合が起こりやすい箇所から、放っておいた場合のリスクや対処法、修理か買い替えかの判断基準まで紹介していきました。

事故車は、修理をして一見問題なく走れる状態であっても、時間の経過とともに隠れた不具合が発生する可能性があります。

だからこそ、放置せずに早めに点検・修理を行い、安全に走行できる状態を維持することが大切です。

また、修理対応できないケースや、精神的に乗り続けることが難しいと感じる場合には、思い切って廃車や買い替えを検討するのも賢い判断といえるでしょう。

事故車との付き合い方に迷ったときは、本記事で紹介したリスクや対処法を参考に、安心・安全にカーライフを続けられる選択をしてください。

廃車の引き取り・買取など、車の処分に関するコラム

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引取業許可 尼崎市 第20711000024号
産業廃棄物処分業許可 尼崎市 第7121038224号
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第1種フロン類回収許可 兵庫県 第281010306号
一般貨物自動車運送許可 近運自貨 第1218号
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破砕業許可 大阪市 第20665001002号
フロン類回収許可 大阪市 第20662001002号
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会社沿革

昭和20年 桜井商会設立
平成7年8月 株式会社に沿革
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平成27年10月 ISO/IEC 17021 取得
令和2年 大阪支店 開業
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